睡眠時無呼吸症候群(SAS)の検査とCPAP治療|京都市北区

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睡眠時無呼吸症候群

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の検査とCPAP治療|京都市北区

睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは

寝ている男性

睡眠時無呼吸症候群(SAS:Sleep Apnea Syndrome)は、睡眠中に呼吸が止まる(無呼吸)または浅くなる(低呼吸)状態を繰り返す病気です。一般に、1時間あたり平均5回以上の無呼吸・低呼吸がみられる場合に疑われます。代表的な症状は「いびき」で、睡眠が浅くなることで日中の強い眠気、集中力低下、倦怠感につながります。

SASを放置すると、高血圧、狭心症・心筋梗塞、脳卒中などの心血管疾患リスクが高まり、重大な合併症につながることが報告されています。「ただのいびき」と思わず、早めの評価と治療が大切です。

当院では、入院せずに自宅で受けられる睡眠時無呼吸症候群の精密検査(PSG)にも対応しています。
「いびきが大きいと言われる」「日中眠い」「睡眠中に呼吸が止まっている」といった症状がある方はご相談ください。診察のうえ、簡易検査または精密検査をご案内します。

主な原因

SASの多くは、鼻〜のど(上気道)が狭くなることで起こります。

  • 肥満による首まわりの脂肪沈着
  • あごが小さい(小顎)
  • 扁桃肥大
  • 舌根・軟口蓋などの解剖学的要因
  • 加齢に伴う構造・機能の低下

男性は30〜60代、女性は更年期以降に増えやすい傾向があります。

主な症状

就寝中

大きないびき、呼吸が止まる/むせる、寝汗、息苦しさ

起床時

頭痛、口の渇き、熟睡感がない

日中

強い眠気、集中力低下、倦怠感、居眠り運転の危険

検査方法:簡易検査と精密PSG

当院では、症状や状況に応じて次の検査をご案内します。

簡易検査(自宅で実施)

指先や鼻のセンサーで、睡眠中の呼吸と酸素状態を測定します。入院は不要で、SASの有無や重症度の目安を評価できます。

精密検査(PSG:終夜睡眠ポリグラフ検査)

これまでは入院が前提になっていましたが、令和8年6月から自宅でも※条件付きで精密検査ができるようになりました(※簡易検査などにより睡眠時無呼吸症候群が疑われる場合)。脳波・心電図・呼吸・酸素飽和度などを同時に測定し、睡眠の質(睡眠段階)も含めて詳しく評価します。重症度判定や治療方針の決定に有用です。
※CPAP(後述)の保険適用基準は検査法により異なり、一般に簡易検査ではAHI30以上、精密PSGではAHI15以上が目安とされています。症状や併存疾患も含め、総合的に判断します。

治療(原因・重症度に応じて)

CPAP療法(持続陽圧呼吸療法)

中等度〜重症で最も有効な治療です。睡眠中に気道へ空気を送り、閉塞を防ぎます。
CPAP治療により、無呼吸や日中の眠気、睡眠の質、血圧の改善などが期待できます。

マウスピース療法

軽症例や原因により選択します。下あごを少し前へ保ち、気道を確保します。

原因への治療(根本対策)

減量、耳鼻咽喉科的治療(鼻・扁桃など)を含め、必要に応じて専門医と連携します。

補助療法

体位療法(寝姿勢の工夫)、口腔筋機能療法などを併用する場合があります。

SASと喘息(Treatable Traits)

喘息では、症状そのものだけでなく増悪因子(合併症)を含めて評価・治療する「Treatable Traits」の考え方が重視されています。SASは喘息の増悪因子になり得るほか、慢性咳嗽(長引く咳)に関与することもあります。喘息治療が安定しない方もご相談ください。

患者さまへ

SASは、睡眠の質や日中のパフォーマンスを下げるだけでなく、放置すると命にかかわる可能性があります。また、眠気がある状態での運転は事故のリスクを高めますので、いびき、日中の強い眠気、熟睡感の低下などがある方は、まずはお気軽にご相談ください。

呼吸と健康のコラムでも睡眠時無呼吸症候群(SAS)やCPAP治療について、患者さんからよくいただく疑問や、治療を快適に続けるためのコツなどを、わかりやすくご紹介しています。

よくあるご質問

CPAPは一生続けますか?

必ずしも一生続けるわけではありません。

CPAPは睡眠中に空気を送り、気道が狭くなるのを防ぐ治療です。睡眠時無呼吸症候群そのものを治す治療ではありませんが、使用している間は無呼吸を大幅に改善し、日中の眠気や高血圧、心筋梗塞、脳卒中などのリスクを減らすことが期待できます。
一方で、体重減少や生活習慣の改善、原因となる病気の治療によって睡眠時無呼吸が改善し、CPAPが不要になる方もいらっしゃいます。一般的にautoCPAPの圧が低下してくると良い傾向ですので、定期受診時にお知らせしています。

簡易検査や精密検査(PSG)にはどれくらい費用がかかりますか?

SASの検査には、健康保険が適用されます。当院では、簡易検査も精密検査(PSG)もご自宅で受けていただけます。

【3割負担の場合の費用の目安】

● 簡易検査:約3,000〜4,000円
指先や鼻にセンサーをつけ、睡眠中の呼吸や酸素の状態を調べます。

● 精密検査(PSG):約7,000〜8,000円
脳波なども測定し、無呼吸の程度だけでなく、実際の睡眠時間や睡眠の深さまで詳しく調べます。

精密検査は、これまで入院して行うことが一般的でしたが、令和8年6月の診療報酬改定により、自宅で行う検査の評価が見直されました。当院でも、一定の条件※を満たす方に、ご自宅での精密検査をご案内しています。

※通常は、簡易検査などの結果から睡眠時無呼吸症候群が強く疑われ、さらに詳しい検査が必要と判断した場合に実施します。

【自宅で精密検査を受けるメリット】

  • 入院が不要で、仕事や日常生活への負担が少ない
  • 入院費がかからず、費用負担を抑えられる
  • いつもの寝室で、普段に近い状態で睡眠を調べられる

入院のために仕事を休む必要もなく、これまで精密検査をためらっていた方にも、受けていただきやすくなりました。

※金額は診察料などを含めた概算です。簡易検査と精密検査の両方を受ける場合は、それぞれに費用がかかります。実際の費用は診療内容などによって異なります。

CPAP治療にはどれくらい費用がかかりますか?

CPAP治療は健康保険が適用されます。

自己負担割合によって異なりますが、3割負担の方で毎月おおよそ4,000~5,000円程度が目安です(診察料などを含みます)。1割負担の方では、一般的に1,500円前後が目安となります。

この費用には、CPAP装置のレンタル料や定期的なデータ確認、診察などが含まれています。

※検査費用や処方内容によって金額が変わる場合があります。

寝ている間ずっとCPAPをつけておく自信がありません。

最初から一晩中使用できる方ばかりではありません。
CPAP治療に慣れるまでには個人差があり、使い始めは違和感や息苦しさを感じることがあります。しかし、多くの方は毎日少しずつ使用することで慣れていきます。
初めは1日4時間以上を一つの目安にしながら、慣れてきたら睡眠中はできるだけ朝まで使用することを目指しましょう。
当院では、使用状況を確認しながら、マスクの種類やサイズの変更、空気圧の調整などを行い、無理なく治療を続けられるようサポートしていますので、お困りごとがあれば、診察時にお気軽にご相談ください。

CPAP治療について相談することはできますか?

はい、相談できます。

「マスクが合わない」「息苦しくて眠れない」「朝になると外れている」など、CPAP治療が思うように続けられず、悩んでいる方も少なくありません。

当院では、CPAPの使用状況や治療効果を確認しながら、マスクの調整や空気漏れ、鼻づまりへの対策など、少しでも快適に治療を続けられるよう、一緒に工夫を考えています。

また、お引っ越しなどのご都合で、今後の通院先についてお考えの場合も、お気軽にご相談ください。

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