喘息の季節っていつ?
喘息の季節っていつ?
喘息の季節っていつ?
「春は花粉症の季節」というイメージがありますが、喘息患者さんにとって特に注意が必要なのは秋といわれています。
私が研修医だった頃、朝晩が肌寒くなり始める秋になると、喘息発作で救急受診される患者さんが増え、点滴やネブライザー治療を受ける姿をよく見かけました。
このように喘息には季節による変動があり、症状が出やすい時期と比較的落ち着く時期があります。

スギやヒノキなどの花粉が飛散する季節です。アレルギー体質の方では、咳や喘鳴(ゼーゼーする呼吸)が悪化することがあります。

高温多湿の環境ではダニやカビが増えやすく、アレルゲンへの曝露が増加します。また、冷房による急激な温度変化も気道への刺激となります。

秋は喘息患者さんにとって最も注意が必要な季節です。
欧米では9月の学校再開後に喘息発作が急増することが知られており、「September epidemic(9月喘息流行)」と呼ばれています。その背景にはライノウイルス感染、秋のアレルゲン曝露、気温変化などが関与すると報告されています。
日本でも、台風や気圧変化、朝晩の気温差に加え、ブタクサやヨモギなどの秋の花粉、夏に増殖したダニ由来アレルゲン、さらには風邪の流行も重なります。
実際に「台風が近づくと調子が悪くなるのが分かります」とおっしゃる患者さんもおられます。
「気道過敏性の亢進」が喘息の病態そのものなので、さまざまな刺激が存在する秋は喘息にとって試練の季節といえます。

空気が乾燥し、インフルエンザや風邪などの感染症が増える季節です。感染症は喘息発作の大きな誘因となるため注意が必要です。
季節の変わり目の咳にご注意を
喘息は一年を通して存在する病気ですが、季節ごとに異なる要因によって症状が変化します。
このような症状がある場合は、喘息や咳喘息が隠れている可能性があります。
近年は吸入ステロイド薬を中心とした治療の普及により、喘息発作による救急受診は以前より大きく減少しました。
一方で、強い発作で受診される患者さんは、治療を中断していたり、吸入薬を十分に使用できていなかったりする方が少なくありません。
喘息は適切な治療を継続することで良好なコントロールが期待できる病気です。
季節の変わり目に咳や息苦しさを繰り返す方は、お気軽に呼吸器内科へご相談ください。

【参考文献】
Khot A, et al. Seasonal patterns of asthma: A clue to etiology. Environmental Research. 1984.
Johnston NW, et al. The September epidemic of asthma exacerbations in children. J Allergy Clin Immunol. 2005.
京都市北区のたけむら内科・呼吸器内科クリニックでは長引く咳、気管支喘息の診断と治療を行っています。
TOP