「臨床的寛解」を目指す喘息治療の時代へ

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「臨床的寛解」を目指す喘息治療の時代へ

「臨床的寛解」を目指す喘息治療の時代へ

「臨床的寛解」を目指す喘息治療の時代へ

喘息は「発作が起きたら治療する病気」から、発作を予防し、症状のない生活を長く続けることを目指す病気へと、治療の考え方が進んでいます。
2026年に改訂された国際的な喘息治療指針「GINA 2026」でも、臨床的寛解(かんかい)という考え方が取り上げられています。

― GINA 2026から考える新しい喘息治療 ―
「臨床的寛解」とは?
単に咳や息苦しさが治まっているだけでなく、次のような良好な状態が長期間続くことをいいます。
• 喘息の症状がほとんどない
• 喘息発作を起こしていない
• 喘息のために飲み薬のステロイドを必要としない
• 肺機能が安定している

一般的には、こうした状態が1年以上続くことが一つの目安とされています。
つまり、喘息をほとんど意識せず、普通の生活を送れる状態です。
なぜ寛解を目指せるようになったのでしょう?
喘息治療の進歩によって、気管支の炎症をより効果的に抑えられるようになったためです。
治療の基本は、吸入ステロイドを含む薬で気道の炎症を抑えることです。
さらに、重症喘息では「生物学的製剤」という新しいタイプの薬によって、発作や症状が大きく改善する患者さんもいます。
でも、寛解は「完治」ではありません
症状がなくても、気管支に炎症が残っていることがあります。
そのため、調子が良くなっても、自己判断で吸入薬を中止しないことが大切です。
「喘息だから仕方ない」と思っていませんか?
「季節の変わり目には毎年咳が出る」
「夜中に少し咳が出るのはいつものこと」
そんな症状も、治療を見直すことで改善できる可能性があります。
当院では、肺機能検査や呼気NO(FeNO)検査などを組み合わせ、喘息の状態を評価しています。
「発作がない」だけでなく、「喘息を忘れて暮らせる毎日」へ。
一人ひとりに合った治療で、より良い状態を長く保つことを目指しましょう。

たけむら内科・呼吸器内科クリニック
京都市北区紫竹
内科・呼吸器内科

参考文献

1. Global Initiative for Asthma (GINA). Global Strategy for Asthma Management and Prevention. 2026 Update.
https://ginasthma.org/2026-gina-strategy-report/

2. 日本アレルギー学会「喘息予防・管理ガイドライン2024」作成委員.『喘息予防・管理ガイドライン2024』.協和企画,2024.

3. Nagase H, Harada N, Tezuka J, et al. Consensus definition of clinical remission in asthma for the Japanese asthma prevention and management guidelines (JGL 2024): A modified delphi survey and comprehensive review. Allergology International. 2026;75(1):3–14.

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