往診・緩和ケア・在宅酸素療法
往診・緩和ケア・在宅酸素療法

在宅医療(訪問診療)は医師が定期的にご自宅や施設へ伺い、診察・お薬の処方・必要な検査や処置を行う医療サービスです。通院が難しい方でも、住み慣れた環境で安心して治療を継続できるよう、ご相談の上、計画的に訪問してサポートします。
往診は発熱や体調の急変など急を要する際に臨時でご自宅へ伺う診療です。定期的な訪問診療とは異なり、突発的な体調不良に対する応急的な医療として対応します。
※往診は原則として当院かかりつけの患者さまを対象とします。
当院では基本的に、13:00–14:30 の「往診または専門外来」時間帯で在宅医療・往診を行います。この時間帯は完全予約制です。当日でも空きがあれば往診可能な場合がありますので、まずはお電話等でご連絡ください。
在宅医療(訪問診療)
ご相談のうえ、計画的に定期訪問
往診
当院かかりつけの患者さまの、急な体調不良に対する臨時対応(応急的医療)の都度、お電話でご相談ください
在宅酸素療法(HOT:Home Oxygen Therapy)とは、慢性的な呼吸不全により体内の酸素が不足する患者さまに対し、ご自宅や外出先でも必要な酸素を補う治療です。酸素が不足すると、息切れや呼吸のつらさが増すだけでなく、心臓や全身に負担がかかり、体調悪化や入院につながることがあります。適切な酸素療法を継続することで、呼吸困難の軽減や日常生活の質(QOL)の維持・向上が期待できます。
また近年は、従来の経鼻酸素(鼻カニューレ)に加えて、病状に応じて在宅高流量鼻カニュラ療法(NHF/HFNC)や、夜間の呼吸状態を支える非侵襲的陽圧換気(NIPPV/NIV)が選択肢になることがあります。当院でも、ご希望や病状に応じてご相談に対応します。また、いずれの酸素療法も病状が思わしくない方が実施されていることが多く、いざという時の病院との連携や、万一に備えたACP(もしもの時の治療・ケアの希望の話し合い)が重要になります。
病状の評価(診察・検査)
医師が症状や経過を確認し、必要に応じて酸素飽和度(SpO₂)や、動脈血ガス分析などで呼吸状態を評価します。(数値の基準だけでなく、病気の種類・増悪の状況・生活状況を含めて総合的に判断します)
導入のご提案(連携医療機関での導入を推奨)
酸素療法の導入には、血液ガス分析などによる評価と、病状に沿った流量・設定の調整が重要です。そのため当院では、まずは連携できる病院での導入をご提案し、スムーズに開始できるよう連携します。
機器の設置・使用方法の説明
酸素濃縮器や携帯用酸素など、生活環境に合わせて手配します。吸入は主に鼻カニューレ等を使用します。機器の取り扱い、適切な流量、使用時間、外出時の注意点などを確認します。
定期フォロー・調整
診察や測定を定期的に行い、体調や検査結果に応じて、治療の継続・酸素量の調整・他職種連携(訪問看護等)を検討します。
酸素そのものは燃えませんが、周囲が非常に燃えやすくなります。
ご不明な点がありましたら、お気軽にご相談ください。
緩和ケアは、がんをはじめとするさまざまな病気に伴って生じる、つらさ(痛み・息苦しさ・不安など)を和らげる医療です。終末期だけの医療と思われがちですが、病状が進む前から少しずつ介入することで、生活の質(QOL)を保ちやすくなると考えられています。 「痛み」「食欲不振」「不眠」「息苦しさ」「だるさ」などの身体症状の緩和に加え、気持ちのつらさ(不安・落ち込み)、ご家族の負担、生活上の困りごとといった社会的課題にも目を向け、患者さま・ご家族がその人らしい生活を続けられることを大切にします。
当院では、緩和ケアを主体とした治療・症状緩和のご相談にも対応します。
一方で、クリニックでの緩和ケアは、主治医(治療病院)との連携がとても重要です。自宅での療養が難しくなった場合の入院先の確保、病状が急に変化した場合の対応方針(ACP:もしもの時の治療・ケアの希望の確認)、そして病状を正確に把握するために、主治医と情報共有しながら進めることが欠かせません。必要に応じて、紹介状(診療情報提供書)をもとに連携します。
在宅緩和ケアは、緩和ケアをご自宅で継続して受けられる体制(訪問診療・訪問看護・薬局・介護サービス等の連携)を整え、症状緩和と生活支援を行う医療です。当院でも将来的に在宅緩和ケアへ対応できるよう検討していますが、24時間対応や連携体制など運用面の整備が必要なため、現時点では今後の課題としています。
まずは外来での症状緩和や、連携先の調整を含めたご相談から承ります。大きな病院でがん治療を受けていると、検査や治療が優先され、痛み・息苦しさ・不眠・食欲低下・だるさ・不安など、日常生活に直結するつらさを十分に相談できないまま我慢してしまう方も少なくありません。当院は、近隣にお住まいの患者さまが治療を続けながら少しでも安心して生活できるよう、身近な“かかりつけ”の立場から支援することを目指します。
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