睡眠時無呼吸症候群・禁煙外来
睡眠時無呼吸症候群・禁煙外来

睡眠時無呼吸症候群(SAS:Sleep Apnea Syndrome)は、睡眠中に呼吸が止まる(無呼吸)または浅くなる(低呼吸)状態を繰り返す病気です。一般に、1時間あたり平均5回以上の無呼吸・低呼吸がみられる場合に疑われます。代表的な症状は「いびき」で、睡眠が浅くなることで日中の強い眠気、集中力低下、倦怠感につながります。
SASを放置すると、高血圧、狭心症・心筋梗塞、脳卒中などの心血管疾患リスクが高まり、重大な合併症につながることが報告されています。「ただのいびき」と思わず、早めの評価と治療が大切です。
SASの多くは、鼻〜のど(上気道)が狭くなることで起こります。
男性は30〜60代、女性は更年期以降に増えやすい傾向があります。
就寝中
大きないびき、呼吸が止まる/むせる、寝汗、息苦しさ
起床時
頭痛、口の渇き、熟睡感がない
日中
強い眠気、集中力低下、倦怠感、居眠り運転の危険
当院では、症状や状況に応じて次の検査をご案内します。
指先や鼻のセンサーで、睡眠中の呼吸と酸素状態を測定します。入院は不要で、SASの有無や重症度の目安を評価できます。
入院のうえ、脳波・心電図・呼吸・酸素飽和度などを同時に測定し、睡眠の質(睡眠段階)も含めて詳しく評価します。重症度判定や治療方針の決定に有用です。
※CPAP(後述)の保険適用基準は検査法により異なり、一般に簡易検査ではAHI40以上、精密PSGではAHI20以上が目安とされています。症状や併存疾患も含め、総合的に判断します。
中等度〜重症で最も有効な治療です。睡眠中に気道へ空気を送り、閉塞を防ぎます。
期待できる効果:日中の眠気改善、血圧改善、心血管リスク低減
軽症例や原因により選択します。下あごを少し前へ保ち、気道を確保します。
減量、耳鼻咽喉科的治療(鼻・扁桃など)を含め、必要に応じて専門医と連携します。
体位療法(寝姿勢の工夫)、口腔筋機能療法などを併用する場合があります。
喘息では、症状そのものだけでなく増悪因子(合併症)を含めて評価・治療する「Treatable Traits」の考え方が重視されています。SASは喘息の増悪因子になり得るほか、慢性咳嗽(長引く咳)に関与することもあります。喘息治療が安定しない方もご相談ください。
SASは、睡眠の質や日中のパフォーマンスを下げるだけでなく、放置すると命にかかわる可能性があります。また、眠気がある状態での運転は事故のリスクを高めますので、いびき、日中の強い眠気、熟睡感の低下などがある方は、まずはお気軽にご相談ください。
「やめたい気持ちはあるのに、なかなか続かない」
禁煙は“意志の弱さ”ではなく、ニコチン依存症という治療対象の状態であることが少なくありません。禁煙外来では、医師の診察とサポート、必要に応じた禁煙補助薬を組み合わせて、無理なく禁煙を継続できるよう支援します。
咳・痰・息切れ、喘息やCOPD(慢性閉塞性肺疾患)など、呼吸器症状が気になる方も、禁煙をきっかけに体調改善につながることがあります。まずはお気軽にご相談ください。
禁煙外来は、原則として約3か月(12週間)かけて行います。
初回(0週):喫煙状況の確認、依存度チェック、禁煙開始日の相談、治療計画の説明
2週後:離脱症状やつらさの確認、対処法の調整、必要に応じて薬の見直し
4週後:禁煙継続のコツ、吸いたくなる場面の整理と対策
8週後:再喫煙の予防(“1本だけ”を防ぐ工夫)
12週後:治療のまとめ、今後のフォロー方針
※来院間隔は、体調や状況により調整する場合があります。
保険診療で禁煙治療を受けるには、いくつかの条件があります。診察時に確認しますが、目安として以下をご参照ください。
体質や持病、生活スタイルに合わせて選択します。
※副作用や併用薬の確認が必要です。持病のある方、妊娠中・授乳中の方、治療中のお薬がある方は必ずお申し出ください。
まったくそんなことはありません。再喫煙は珍しくありません。原因を一緒に整理して、次の成功につなげます。
保険診療の場合、自己負担割合や使用薬剤で変わります。目安は受診時にご案内します。
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